色鉛筆画で、やっぱりみんなを楽しませるのは、
「リアル色鉛筆画」ですよね。
リアルにかけて凄い!とか、色鉛筆でこんなことが出来るんだって
声をかけてもらうと、私もとっても嬉しいです。
ですが、
その反面
「それじゃあ?写真でいいじゃん」って言葉を聞くと、
「あなたもこっちにおいでよ!」って声をかけたくなることがあります。
こっちって?どっちかというと、
ぜひ!絵を描いてみてほしい!という事です。
自分も描けたら嬉しいのはもちろんですが、それと同時に
他の作家さんの描いた色鉛筆画を何倍も楽しんで見ることが出来るようになるからです。
そうだな?例えば「写真でいいじゃん」という感想は、
お砂糖を「白いつぶつぶ」というだけの感じに近いです。
それは、とても、あってますが、
もし、お砂糖の利用方法を知っていたら、コーヒーに入れたり、お菓子を作ったりできますし
もっと色々楽しめるのにな、と
その人の手を引いて、「お砂糖の面白い世界」に引っ張ってきたくなるのに似ています。
だって、
「写真でいいじゃん」の感想にたどり着いたんだもん!
その関心は、物凄いことで、
絵を好きじゃない人にはたどり着けない感想だと私は思うからです。
「写真でいいじゃん」と感じるのは、間違っていません。
確かに、写真みたいな色鉛筆画って、つまんないです。
しかも、芯をついているのは、
写真みたいに描くのって、ただの技術なので、
順序を知っていれば、誰だって写真みたいに描けるんです。
でも「写真でいいじゃん」という感想は、
その方が、絵の「見かた」に、まだ気がついていないだけなので、
ここからが、リアル色鉛筆画の醍醐味です。
絵は、
誰でも、同じ手順を踏んでも、どんなに写真を見つめて描いても、
必ず、みんな、それぞれの個性が出てきちゃうんです。
のんびり屋さんな方の絵は、色も、塗り方も、丸みがあったり、ほんわかしていたり
設計の仕事をしている方の絵が、緻密でコントラストがはっきりしているなんて事を見つけてしまったり、
そして、
色鉛筆画をご自身で描いている人ほど、
そんな、描いている作家さんの
描き方の手順や、作家の手の癖、色の塗り方の順番や、作家さんそのものの感性に反応して
色鉛筆画を描いたことない方の1000倍
他の作家さんの色鉛筆画を興味深く、楽しんで見ることができています。
絵の展示会や、美術館に行く楽しみの一つが、
美しい世界観を感じる以外に
作家さんに感情や、背景、技法、こめた想い、性格や癖、または、専攻分野など^^
面白い、予想や発見を感じることができます。
絵を描く人は、見る力もどんどん増えていきます。
絵を描くということは、
絵の世界についての楽しみが多くなるということです。
私は、写真を見ながら描いていますが、実は、どんなものを描いていても
いつも描かれている対象は、自分の内側になっています。
(もっと詳しくいうと、描いている時の一瞬の自分の気分が、絵に反映されているということです。)
だから、他の作家さんの色鉛筆画を見ると、
写真に見えるかという完成度よりも
作家さんの性格や、気持ちを感じていることがとても多いです。
リアルに写真のように描くのは、多くの時間と、忍耐が要ります。
何時間も、丁寧に自分の気持ちと向き合った作家さんの集中力や、
コツコツと積み重ねた色の層、気力、
美しいものを生み出そうという美しい心を感じて、とっても心を動かしてしまいます。
描かれた絵が、写真のように見えても、
実際の写真と比べると、作家さんの好きな部分が強調されていたり、
下地に塗った色の違いで、原画はさらに複雑な色を持っていたり、
また、紙の塗り重ねによる凹凸も気持ちを持っていかれるポイントです。
感動するのは、
綺麗に描かれた絵という所だけではなくて、
「描いている途中、きっと、何度も手を止めて、気分を持ち直した時間があるんだろうな」
とか、
「この作家さんのクライマックスは、きっとこの細かく描かれた髪の毛を描いている時なんじゃないかな?」
とか、
「この作家さんは、空を描くのが苦手なのかもな。」
など
人間が描いたもの、という価値に、とても感動します。
絵の見方は、人と共有するのもとても楽しいです。
1つの絵を通して、
人それぞれ見ている場所が違っていて、
もし、自分が色鉛筆で絵を描いたことがあるなら、
作家同士で、絵について話すことは、描いたことのない人の100倍以上に膨らみます。
「自分なら、こう表現したい」
とか、
「ハッピーな中に、何でこんなに不安を感じさせる表現ができるんだろうか?」
とか、
絵を描くことは、絵を感じる感性も増すので
他の作家さんの絵を見るのも本当に楽しくなります。
絵を描くことを料理に例えると、
塩だけの味付けよりも、もっと多くの調味料や、調理法を手に入れたような感じです。
絵を描くことは、一生の友達を手に入れるのと同じです。
そして、私がお勧めするのは、色鉛筆画です。
低コストで、お気軽で、技術もそんなに要りません。
好きな絵を描くのは、もちろんですが、
技術を持つことは、色鉛筆画の幅を必ず広げます。
色鉛筆で、どんな風に自分の世界が変わるのか
ぜひ、感じて、挑戦してほしいです。
色鉛筆画のイラストメイキング動画は、たくさんの方がyoutubeに上げています。
私も、他の作家さんのメイキングを見るのが大好きです!
気に入った方から自由に学べるので、検索してみてくださいね。
私も、小さい子に色鉛筆の楽しさを広めたくてアニメキャラクターの
色鉛筆メイキング動画を上げていますので、是非みてください。
色鉛筆画を一緒に描きたい方は、「ジョゴ色鉛筆クラブ」に来てください。
絵を描いたり、見たり、楽しい時間を一緒に過ごせます。
秘密の色鉛筆教室
埼玉川口市戸塚絵画教室 (大人クラス 子どもクラスあります)
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